安定
立ち上げから7ヶ月

去年の秋に立ち上げた「水草水槽を立ち上げてみる」のカテゴリー水槽です。
非常に平和です。
水作の拡散筒からテトラのものに変更して、随分調子が上がりました。充填できるガスが約3倍ですから、だいぶ違います。もちろん、ボンベも3倍の早さで無くなりますが。時間とともに自然発生する二酸化炭素量も増えているでしょうし。
強制添加の方が圧倒的に有利ですが、このような貯蔵式でも結構いけます。ただし、対応できる水量や光量は限定的となります。
換水:週1回、1/3
施肥:テトラクリプト 月1回、1/2錠
カミハタ水生植物用肥料 月1回、1/2本
給餌:少し多め
水質:pH4~5
KH0~1
GH1~2
EC130~160μS
CO2:テトラ貯蔵式
む
微妙
七転八倒
とりあえず、「水草水槽を立ち上げてみる」のコーナーです。

下草になるはずだった南米ミズハコベが下草としての責務を完全に放棄してしまっていましたので、やむなくグロッソスティグマにご登場いただきました。植えたのは4日ほど前です。

それと同時に、光量アップさせたかったので、ピクシースノー14Wから、物置にあったコンパクトルミノDX24Wにチェンジさせました。ところが、少し暗い印象がありまして、例の照度計でルミノを計測してみたところ(蛍光灯中心部から5cm下)、21500ルクスでした。ふむふむ、比較対象が無い状況だとなんとも判断しかねますが、思ったよりも照度高いなぁという印象。ちなみにちょうど2年間使用した蛍光灯です。
ということで、新品の交換球に替えてみました。

すると、32100ルクス。大幅にアップしました。
が、なぜか、新品の交換球は不良品だったみたいで1日で不点灯となってしまいました。これは問屋さんに交換してしてもらうとして、それまでどうしようか?ということでしたが、なんとなく古い球を使うのが嫌だったので、明後日の月曜日に新しい水槽で使う予定だったエーハイム3灯ライト(合計24w)をとりあえず中継ぎで使うことにしました。明後日には、またルミノ24wに戻します。
にしても、やっぱり置き式の照明は良いですなぁ。満遍なく光が当たるし、蛍光管の種類を替えたりもできます。初期設定では昼光色×2、ビオルクスHG植物育成灯×1の組み合わせになっています。
ちなみに、このレグラス300R水槽にエーハイム3灯ライトをこのように置く事はできません。この水槽は実際は31cmあり、そのまま乗せるとハマりません。ただし、少しだけ爪切りなどを用いて加工すると乗せることが出来ます。
この水槽は、セット初期の段階で、私の失態により水質にトラブルが発生し、立ち上がりが2~3週間遅れてしまいました。更に、下草の選択ミスもあり、グズグズしてました。
とりあえずは、ようやく離陸したかなという感じです。pH急降下で硬直していたヤマトヌマエビも今では元気にしています。
こうなった時の常套句があります。「100%スムーズに立ち上がることは稀ですよ」
いやはや・・。
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水槽のトラブル

立ち上げからの記録をしている30cm水槽です。
今回、なぜかpHの異常降下が見られます。試験管を振って曝気しても5.0ということは、実際はもっと低い値になっていることを示します。ヤマトヌマエビが全く動かなくなってしまうので、あきらかに下がりすぎです(推定4.5程度)。ということで、しばらくは換水頻度を週2回にして様子をみています。
ソイルは基本的にpHを下げますが、通常こういう下げ方はしません。考えられるのは、元肥として施した窒素分が水中に多く余剰しているのではないか?ということ。水草の種類や量、スペックに対して多めに入れてしまったので、やはり疑わしいところです(通常お客さんにご案内してる量の2~5倍)。ガラス面の藻類の発生も活発になってきていますし、やはり、換え過ぎない程度に換水をするしかありません。
ヤマトヌマエビの動きは指標となります。ヤマトが元気か否かで、その水槽が生体や水草の育成に適している状態かどうかがわかります。ヤマトヌマエビが元気でない水槽は、基本的にNGです。
・農薬に敏感
・亜硝酸に敏感
・アンモニアガスに敏感
・低すぎるpHに敏感
ヤマトヌマエビが元気であれば、少なくともこれらはクリアーできているといえます。
ちなみに、亜硝酸は検出されていません。二酸化炭素濃度は16mg/Lと十分含まれていました(水温が22度と低いためだと思われます)。ともにテトラ社の液体タイプの試薬を使用。
農薬の心配はありませんし、亜硝酸も問題なし。低pH、低温なので、アンモニアガスの発生も基本的に問題なし。残るはpHのみ。水草からの視点で見ると、ガラス面の緑藻が活発化しているので養分は十分(バランスの良い施肥が前提)、二酸化炭素濃度も問題なし。光は照らされています。ここでも問題はpHのみ。
ろ過が機能し、有害物質は無し。光や二酸化炭素、養分も問題なし。くどいようですが、この水槽で問題なのはpHのみ。
水槽で問題が発生した場合は、まず、想定される原因を整理し、できるだけそれらを試薬などを用いて可視化させます。さらには、藻類や生体、水草などの様子をしっかり観察して、それらからもヒントを得ます。
あとは消去法。そして、ソフトな対処。度が過ぎる対処は、また別の問題を生みかねません。
園芸でもアクアリウムでも、それらは彼らとの会話が基本だと思っています。会話は一方的に話し続けるだけでは成り立ちません。
また、慣れてくると試薬は使わなくなるものですが、どうも、この世界では試薬を使うことが恥ずかしいことだという認識が強くあるようです。間違ってはいけないのが、対峙している相手は腕試しの道具ではなく、生き物だということ。
例えば、我が子が病気になった場合、親なら確かに体温計など使わずとも子供の体温の変化はわかります。が、やはり、通常は体温計を用いて、確実に体温を把握すべきだと思いますし、必要であれば病院に連れて行きます。
ただし、試薬などは常時使う必要はないとも思っています。毎日pHを計測する必要などありませんし、亜硝酸やアンモニア試薬などは立ち上げ時以外では通常使いません。
使っていただきたいのは、まず初心者の方、それから有段者の方でも問題が発生した場合。
有害なアンモニアが分解されている様子やpHの変化。これらを知るだけで、なぜ水槽を立ち上げたばかりでは生き物が飼えないのか、なぜ水替えをしないといけないのか、こういうことが見えてきます。
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立ち上げから3日
細かいことも逐一報告していこうと思います。初心に帰るつもりで。

さて、立ち上げから3日経過しました。特に変化はありません。底床が平らになったくらいでしょうか。
水質面では、KHが2→0.5以下に低下し、pHもそれに伴って、7.0→5.5程度にまで降下していました。ということで、イレギュラーで2/3の水を交換しました。pHというよりか、なんとなくな感じです。
生体は、アルビノバルーンモーリーが1匹、虚しく泳いでいるだけです。今日、極小ヤマトヌマエビを1匹入れました。
ところで、前面に植えつけた南米ミズハコベの部分が、苗を植えつけたばかりの畑に見えるのは私だけでしょうか。植える間隔が几帳面すぎるからでしょうか。たぶん、こういうところでA型と間違えられるのでしょう。でも私はB型です。まぁでも、畑のジオラマも悪くなさそうです(こういうところがB型なのでしょう)。
常に常に初心に戻りたい気持ちでいます。台湾に住んでいた11年前に、仲間3人で偶然通りがかった熱帯魚ショップに立ち寄って、その日に、じゃあ、皆で水草水槽つくろうぜ!とそれぞれ同じプラケを買った、あの日に。水槽観るために、友達の家に遊びに行ったりして、「うわっ!めちゃめちゃ調子良いじゃん!」みたいな会話を繰り広げ。残念ながら私の水槽は一番ダメでした。
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水草水槽の立ち上げを綴る
細かいところは端折っています。
水槽:コトブキ・レグラス300R(30cm水槽)
ライト:コトブキー・スノー(13Wクリップ式)
フィルター:コトブキ・プロフィットフィルターF2クリア(外掛け式)

カミハタ水生植物用肥料×2本
テトラクリプト×1/2錠
それぞれを細かくして底に敷きます(量は植栽する水草の種類や量、水槽スペックにより大きく異なりますので、都度、店頭にてお尋ねください)。

プラチナソイル・パウダー×2.5リットルを敷き、その上にプラチナソイル・スーパーパウダー×0.5リットルを敷き被せます(パウダー3リットルだけでも全く問題ありません。)
平らにならすときは三角定規などを使うと便利ですが、正直、私は使ったことがありません。手で十分です。水草水槽をすでにされているかたは経験的にご存知だと思いますが、ソイルはそのうち自然に平らになります(エビがいると特に)

レイアウト素材(石や流木)を置き飾ります。今回は木化石を使いました。この石は、前回入荷時に自分と妙に相性が合う、と感じていたものでした。そして、そのまま販売用の箱に入れっぱなしにして、売れたら、相性が良いというのは私の思い込みだったということで諦めることにしていました。ちっとも売れないので、ふむふむ、相思相愛なんだな、ということで水槽にドボンしたというわけです。
ドラゴンボールの戦闘シーンを彷彿とさせる岩肌が気に入っています。悟空が岩にめり込んでいても違和感を感じないでしょう。
まじめに書きたかったのに、なぜふざけてしまうのか?

ソイルを敷いたら、ろ材の絞り汁をソイルに染み込ませます。絞る水は飼育水かカルキを抜いた水道水です。この水槽の場合、1リットルくらいを染み込ませます。この作業は必須ではありませんが、行うと立ち上がりが早くなります。

次に、コントラコロラインとアクアセイフを用いて、塩素と重金属を中和した水道水を注ぎます。或いは、この二つがいっしょになったパーフェクトウォーターでもOKです。ソイルが舞わないように、そっと注ぎましょう。

水を注いだ後の光景。私は水草を植える前に満水にします。
店内ではエアコンにより水温管理しているのでヒーターは設置していませんが、ご家庭では必ず水槽用ヒーターをご使用ください。また、夏季であれば冷却ファンの設置もご検討ください。

水草を植えていきます。
植え終わったら、フィルターを回し、ライトを点灯させ、二酸化炭素添加を始めます。この水槽では水作の貯蔵式添加器具を使用しています。点灯は1日8~12時間程度が標準です。当店では9時間です。
今回、植栽した水草は以下の通りです。
・ロタラ・プシラ“ワイナード”(右奥)
・ロタラ・マクランドラ“ナローリーフ”(石の後ろ)
・ロタラ・マクランドラ“スモールリーフ”(石の後ろ)
・ロタラsp.インレー(石の右側)
・南米ラージパールグラス(石の後ろ)
・南米ミズハコベ(前面)
・オーストラリアン・ノチドメ(石の周辺)
今回、得意なグロッソスティグマは封印しましたが、南米ミズハコベが這ってくれなかったら、再起用するつもりでいます。
魚やエビ、貝などは1週間後あたりから少しずつ入れていくと失敗が少ないでしょう。今回は、ろ材の絞り汁を使ったことと、ろ材自体を使いまわしているので、すぐにでも少量なら入れても問題ないでしょう。バルーンモーリーを1匹入れました。
さて、今後の管理ですが、
毎日すること:給餌、照明のONOFF、二酸化炭素の充填
毎週すること:1/3程度の水換え
毎月すること:フィルターカートリッジの交換
大体、こんなところです。あまりいじくるとかえって立ち上がりが遅くなったりします。中庸(ほどほど)を意識して望むと良い結果に結びつきやすいと思います。光量・施肥量・二酸化炭素量・換水量、どれをとっても過不足があってはいけません。ほどほどが成功の近道です。
お約束で書くわけではありませんが、絶対に上手くいく方法はありません。相手も生き物なので。
「我も生き物、彼も生き物」
これを忘れると失敗します。
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